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「赤ちゃんの肌って、もしかしてトラブルだらけ?」

出産後に多くのママやパパが抱く疑問。

新生児の肌は大人に比べて薄く、乾燥や刺激に弱いため、日常のちょっとした環境変化でもトラブルが起こりやすいのです。

今回のコラムでは、新生児の肌が抱えるリスクと、そのケアのあり方についてお届けします。

新生児の肌のしくみと特徴

新生児の肌は大人とどう違う? ――未熟なバリア機能で2倍デリケート

赤ちゃん、特に新生児の肌は、大人の肌と比べて非常に繊細で、構造や機能に大きな違いがあります。

まず、肌の厚さは大人の約半分程度しかなく、特にバリア機能を担う角質層が未発達です。

そのため、外部からの刺激や乾燥に対する防御力が弱く、水分保持能力も十分ではありません。

皮脂の分泌量も少なく、皮脂膜が薄いため肌表面の潤いが保ちにくく、赤みや湿疹、乾燥などのトラブルが起こ
りやすい状態です。

さらに、新生児の肌は免疫機能も未成熟で、外部の細菌やウイルスに対する抵抗力が弱いため感染症のリスクも高まります。

汗腺や毛穴の機能も発達途上で、汗や皮脂の調整がうまくいかず肌環境が不安定になりやすいのも特徴です。

こうした理由から、赤ちゃんの肌は大人の肌に比べて2倍から3倍ほどデリケートであり、日常のちょっとした環境変化や刺激にも敏感に反応しやすいのです。

そのため、適切な保湿や刺激の少ない環境づくりが特に重要となります。

赤ちゃんの肌はなぜ乾燥しやすいのか?――水分保持力の弱さと環境の影響

新生児の肌が乾燥しやすいのは、いくつかの生理的な特徴と環境要因が重なっているためです。

まず、胎内では羊水に包まれていた赤ちゃんの肌は、出生後すぐに外気にさらされることで急激に環境が変わります。

胎脂という保湿と抗菌の役割を持つ脂質の膜が生後24時間ほどでなくなってしまうため、肌の保護機能が一時
的に低下します。

また、新生児の肌は大人の肌に比べて約半分の厚さしかなく、角質層が未発達でバリア機能が十分に働いていません。

特に、肌の水分を保持するために重要なセラミドや天然保湿因子(NMF)が不足しているため、水分が蒸発しやすく乾燥しやすい状態です。

さらに、皮脂の分泌量も少なく、皮脂膜が薄いため外部からの刺激や乾燥に対する防御力が弱いことも乾燥の原因となります。

皮脂は肌の表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐ役割を持っていますが、新生児はこの膜が十分に形成されていません。

環境面でも、冬の乾燥した空気やエアコンの効いた室内は湿度が低くなりやすく、肌の水分が奪われやすい状況を作り出します。

さらに、熱すぎるお湯での入浴や強い洗浄剤の使用、衣類の摩擦なども肌のバリアを傷つけ、乾燥を悪化させる要因となります。

このように、新生児の肌は構造的にも機能的にも未熟であり、外部環境の影響を受けやすいため、乾燥しやすいのです。

だからこそ、適切な保湿ケアや刺激を避ける工夫が重要となります。

加えて、厚生労働省がまとめた「小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き」では、乳幼児期からの保湿習慣がアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の発症予防や増悪防止につながると提唱されています。

つまり、保湿は乾燥対策にとどまらず、将来的なアレルギー疾患のリスクを減らすためにも欠かせないケアであると位置づけられているのです。

外的刺激に弱い理由――紫外線や摩擦に敏感な赤ちゃんの肌構造

新生児の肌が外的刺激に弱い理由について、肌の構造や機能の未成熟さが大きく関係しています。


まず、肌の最外層である角質層が薄く、細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)が十分に形成されていないため、外部からの刺激を効果的に遮断できません。

そのため、衣服の摩擦や洗浄料の成分、紫外線、ほこり、花粉などの環境要因が直接肌に影響を与えやすくなっています。

また、新生児は皮脂の分泌量が少なく、皮脂膜が薄いため、肌表面の保護膜が十分に機能していません。

皮脂膜は水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守る役割を持つため、その不足はバリア機能の低下につながります。

さらに、免疫機能も発達途上であるため、外部から侵入した細菌やウイルスに対する抵抗力が弱く、炎症や感染症を起こしやすい状態です。

これらの要素が重なり合い、新生児の肌は日常生活の中で受けるさまざまな外的刺激に対して非常に敏感で、トラブルが起こりやすいのです。

だからこそ、肌にやさしい素材の衣服を選び、刺激の少ない洗浄料を使い、紫外線対策を行うなど、外的刺激をできるだけ避けるケアが重要となります。

そして同時に、毎日の保湿習慣を大切にすることで、肌のバリア機能を補い、刺激に負けない健やかな状態を保つことができます。

赤ちゃんの肌トラブルと予防の基本

この対談では、「妊娠線対策は本当に必要なのか?」というテーマを中心に、皮膚科・美容皮膚科で看護師としての経験を持ち、
マタニティ・赤ちゃん向けのスキンケア「care.te.a dear baby」をプロデュースした大島絵美さんとのリアル対談をお届けします。

元看護師であり、1児の母でもある大島さんに、「赤ちゃんの健やかな毎日を支えるためのスキンケアのあり
方」について語っていただきました。

よくある肌トラブルとは?――乳児湿疹やあせも、乾燥など日常で起こりやすい症状

記者(iconicコラムライター):
皮膚科の看護師として現場で様々な肌トラブルに悩む患者さんを見てきた大島さんの中で、印象に残っている赤ちゃんのトラブル肌のエピソードはありますか?

大島絵美さん:
新生児の肌トラブルで特に多いのは乳児湿疹や乾燥肌、おむつかぶれです。

乳児湿疹は赤みや小さなブツブツができることが多く、ママたちも心配されることが多いですが、これは赤ちゃんの肌がまだ未熟でバリア機能が弱いために起こる自然な反応です。

乾燥肌は特に冬場に悪化しやすく、肌がカサカサして粉をふいたようになることもあります。

おむつかぶれは尿や便による刺激で起こる炎症で、こまめなおむつ替えと清潔が予防のポイントです。

これらは多くの赤ちゃんが経験するもので、適切なケアを行うことで症状を和らげることができます。

本当に必要なケアとは?――清潔・保湿・刺激から守るシンプルな習慣

記者:
ずばり、どんな赤ちゃんのスキンケアがいいのでしょうか?大島さんの母としての経験を踏まえて、ぜひお聞きしたいです。

大島さん:
赤ちゃんの肌にとって“本当に必要なケア”というのは、実はとてもシンプルなんです。大人のように複雑なスキンケアは必要ありません。

まず大切なのは、清潔に保つこと。汗や汚れをやさしく落としてあげることが基本です。そして次に、保湿。

赤ちゃんの肌は水分を抱えておく力が弱いので、入浴後はできるだけ早く、低刺激の保湿剤を塗ってあげることが重要ですね。

それから忘れてはいけないのが、摩擦や刺激を避けること。衣服の素材や洗剤の残りなど、ちょっとしたことが赤ちゃんの肌には負担になります。

だからこそ、“守る”という視点が大切なんです。

つまり、特別なものをたくさん使う必要はなくて、清潔・保湿・刺激から守る。

この3つを丁寧に続けることが、赤ちゃんの肌を健やかに育む一番のケアだと思います。

今回の対談者のご紹介

株式会社ミュール代表取締役
大島 絵美さん

ケアテア公式インスタグラム
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