デリケートゾーンのニオイやかゆみ、黒ずみなどのトラブルは、正しいホームケアで改善できます。まずは清潔に保ち、丁寧に保湿することから始めてみましょう。ここでは専用の洗浄剤をはじめ、潤いを与えるセラムやクリームなどをピックアップ。

松本あづさ
MODEL:松本あづさ

先生インタビュー

Q  デリケートゾーンはボディソープで洗っちゃいけないの?

「デリケートゾーンは他の皮膚と比べて角質層が薄く、体の中で 一番繊細で敏感な部位です。そのため通常のボディソープでは 洗浄力が強すぎて、乾燥を招くばかりか、良い菌まで洗い流して しまい、悪玉菌を繁殖させてしまう原因にも。悪玉菌が増える と、おりものが増加して、かゆみやにおいにつながってしまうこと もあるので要注意。トラブルを避けるためにもデリケートゾーン 専用のアイテムを使うようにしましょう」

(長渡実穂先生)

Q VIOの毛はない方がいいって本当?

本当です。VIOの毛はなくても医学的には問題はありません。むしろ尿や汗などの排泄物や生理中の血液の付着が少なくなるので、雑菌も繁殖しにくくなり、ニオイやかゆみ、ムレといった不快なトラブルを軽減できます。VIOの脱毛には医療用レーザーが有 効ですが、白髪にはレーザーが反応しないので、アンダーの毛が白髪になる前に脱毛治療を行なっておくのがおすすめ

(向井英子先生)

松本あづさ
MODEL:松本あづさ

Q デリケートゾーンも保湿が必要なの?

必要です。デリケートゾーンの皮膚は顔や体の肌よりも繊細で敏感。角質 層も薄く、外陰部や粘膜部分はまぶたよりも薄いため、乾燥しがち。また、 排泄のたびに拭いたりと、摩擦による刺激もあるのでダメージを受けやすい 部位なのです。乾燥や老化を防ぐためにも、専用のローションやオイル、クリ ームで膣周りをしっかりと保湿することを心がけましょう。潤うことで膣周り の血行が良くなり、肌が柔らかくなるばかりか、ウィルスなど感染症の予防 にもつながります。黒ずみやたるみにアプローチするケアアイテムもあるので、 悩みに合わせてセレクトすることも可能です

長渡実穂先生

Q ビキニラインや性器の黒ずみが 気になります。どうしたらいい?

黒ずみの予防として大切なのは“乾燥させない”“擦ら ない”ことです。デリケートゾーンの保湿はおろそかにな りがちなので、顔のお手入れ同様、丁寧なケアを心が けて。また摩擦もNG。下着、洋服、生理用品が自分の 肌に合っているか、擦れていないかも注意深くチェック しましょう。すでにできてしまった黒ずみにはトラネキサ ム酸やビタミンCなどの外用剤、ピーリング治療、イオ ン導入やエレクトロポレーション、レーザー治療など が有効です

向井英子先生